岩田前陸上幕僚長の講演
公益社団法人「島根県隊友会」の総会で
岩田前陸上幕僚長の講演をお聞きいたしました。
翌日の山陰中央新報に勝部記者の署名記事として紹介されていました。
岩田陸幕長には、昨年全国自衛隊父兄会総会の折、
直接お目にかかり、13戦車で部下であった私の弟のことも
話題に暫く歓談させて頂きました。
本日の講話内容です。
「年間200日ほど全国を講演で歩いている」とのことで
ご自身でパワーポイントも作成されているようで講演慣れ
されている感じです。
将来の陸上防衛力整備が重要。
中国、ロシア、北朝鮮を注視すべき!!
特に中国は、第一列島線、第二列島線に対しての
夢を実現すべきと着々と手を打って来ている。
海洋も空母、潜水艦をどんどん太平洋に進出させている。
」
海ばかりでなく空もスクランブル発進の数が急増しており、
昨年はとうとう1,000回にも上るようになった。
特に東シナ海での油断開発の基地でレーダーなどを設置
して軍事脅威を増している。
中国の防衛費は、過去29年間で49倍。10年間で3倍に膨らんでいる。
そして、ロシア。
北方領土返還どころか着々と軍事施設を拡張している。
北朝鮮は、ミサイル発射を続けてきている。
陸上防衛構想は、冷戦期には、「北方(ロシア)重視」
ポスト冷戦時には、「均衡配置」
現在は、「均衡配置と南西重視」
中国を意識して事ある時は、全国の部隊を沖縄を含む
南西地区に5,000~6,000位の人数の部隊を
緊急に移動させる組織を作る。
対空部隊の強化が必要!!
水陸機動団の新編
水陸両用車の整備
輸送ヘリの整備
米軍との共同訓練
方面隊を統括する「陸上総隊」を新編する。
「進化無限」
これからは、装備品の進化に対応するためにも
隊員も無限に進化しなければならない!!
軍事の面からも変化に対応しなければならない!!
平和安全法制に対応して国際任務にも対応しなければならない。
国際対応は「先進国型」か「技術貢献型」の選択!!
幸い、自衛隊に対する信頼度は高い!!
国民の期待に応える自衛隊を目指さなければいけない!!
平成12年から8回の調査で6回8つの職種でトップ!!
服務の宣誓文を肝に銘じて精進すべき!!
元自衛隊員の組織である「隊友会」の総会の場での
講演とは言うものの現役の隊員に対する講演のような
力強い威厳のある講話でした。
身が引き締まる思いでした!!
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