2016年10月4日火曜日

不昧公ゆかりの茶室『明々庵』デビュー!!

松江城大茶会の赤山茶道会館での茶席にお世話役を

されている知人を<激励>に向かいました。

北堀の知事公舎の前を通り坂を上がった

「明々庵」の左奥ですが、折角なので先に明々庵を訪ねました。

 
 



 何か期待させる、入り口の門です。

屋根の苔が何とも歴史を感じさせます!!




茶室『明々庵』に通じる飛び石です。

この奥に「飾り雪隠(かざりせっちん)」のある

「腰掛待合」を通って茶室へ向かいます。

 

 

この茶室が『明々庵』です。

松江藩第7代藩主松平不昧公の好みによって建てられた

茅葺、入母屋造りの二畳台目と四畳半の席が

組み合わされた定石に頓着しない独特な造りです。


 

「にじり口」で右側には武士の茶室らしく、「刀掛け」もあります。


 

先ほど受付でお目にかかった森さんが説明にお出て下さいました。


 

「刀掛け」です。


 

腰掛待合で待っている客を案内するのに

「準備が出来ました」と合図になるのが、

こちらの穴と竹箸です。

この穴に青い葉っぱを入れると「準備が出来ました」

という合図だそうです。


 

庭園内には、所々に立派な石灯籠があります。

この灯篭は、不昧公の奥様が仙台の伊達家から

お越しでその伊達藩の門が笠に彫られています。

 

徳川家家紋の「三つ葉葵」と

伊達家の家紋「仙台笹」(竹に向かい雀)のようです。


 

塀の欄間は、透かしになっており、小林如泥作と言われています。


 

茶席券を求めていましたので「百草亭」に入室。


 

お菓子は、「若草」と「菜種の里」です。

もう一つ「山川」も含め不昧公好みのお菓子だそうですが

「明々庵」では三英堂製の菓子だそうです。


 

庭の先に「明々庵」の茅葺の分厚い屋根が見えます。

手前の松が樹勢の割に幹がとても細く丹精されての

ことであろうと感服でした。


 

床の上には、『明々庵』オリジナルの茶器の紹介がされています。


 

森さんのサービスで薄茶を二服、頂戴させて頂きました。

途中再び森さんが入室、「百草亭」の説明を再び頂きました。


 

庭の中央の松です。

樹の大きさに比べ幹が極端に細いです。


 

庭内には、形の独特な灯籠が沢山あります。

 

 

 

 

 

仙台伊達藩の紋、「笹に向かい雀」

 
 

明々庵と赤山茶道会館の入り口の所の展望台から松江城を望む。

 

 

北堀から明々庵下を通って万寿寺通りに抜ける道。

風情がある通りです。

 
 
 

左が知事公舎、右が又賀家です。

 

松江の高級住宅街です!!

 

当初、赤山茶道会館での茶席に行くつもりでしたが、

森さんとお会い出来たことにより赤山会館は行けませんでしたが、

丁度お役を終えて退席される川上さんにお会い出来て良かったです。

先日、楽山窯の長岡空郷さんにお話を聞いて、

今回「明々庵」を初めて訪問し、2年後の

不昧公没後200年の大茶会に向けてお茶の世界を多少なり

とも知ることが出来たことに感謝です!!

 

 
 
 

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