2016年5月10日火曜日

新緑の可部屋集成館と櫻井家その2

奥出雲町仁多の上阿井に用務があったついでに

可部屋集成館、櫻井家を訪ねました。

 

本宅からいよいよ庭園です!!

 
 

可部屋集成館のコーナーで映画「たたら侍」の収録もされたことが

紹介されていましたが、この地は良質の砂鉄が

採れて鉄や鋼を産出して当時の外貨獲得番付では

平田の木綿と並んで稼ぎ頭だったことがこうした佇まいで偲ばれます。

こちらへは松江藩7代目藩主不昧公から6回ほど

松江から歴代の藩主が訪ねているそうです。

その御成門がこちらです。


 

庭園に足を踏み入れると正面に結構な流量の滝が見えます。

この滝は不昧公が「岩浪」と名付けたようです。

 

その下には形の良い石と松を含む

庭木の囲まれた池があります。




そして、その池の向こうには藁ぶきの茶室が見えます。

案内書によると南画家・田能村直入が投宿をしていた時

に作ったと言われる煎茶の茶室「掬掃亭」です。

 
 

本宅の客室です。

中は、御成りの間(上の間、二の間、三の間)は、

他の部屋より一段上がっていて上段の間になっています。

縁側も二段になっていて上段を殿さま。

下段を御付の人が歩いたそうです。

右側の部屋は、お殿様に対してお茶を

お点てした茶処です。


 

「岩浪」からの清らかな水で透き通った池になっています。


 

池のほとりには、名前は分かりませんが紫色の花が

きれいに咲いています。

  
 
 

池には、3尺はあろうかと思える黒鯉と

2尺余りの錦鯉が悠々と泳いでいます。

 
 
           

「岩浪」の滝の左側、本宅の奥の山の中腹には、

持仏壇でしょうか祠が見えます。

この風情も昔からの「親方さん」の家独特のものです。

 

この後、客殿、そしてそば処を

その3、その4として紹介します。

つづく

 

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