「船着きの松」と旧野津家住宅!
先日、あるご縁があって南田町の野津家
(正確には平成8年に松江市に寄託されている)を
拝見する機会を得ました。
この家は、元江戸時代の家老柳田家の中屋敷が
あったところで明治の初めに建築され、
後に明治30年ごろ野津家に所有が移り、平成の初め
野津家が船着きの松も含め松江市に寄託されたようです。
これが「船着きの松」です。
高さが6メートルあったそうですので枝幅は
20メートル近くであったのでは~~??
私も15年くらい前にこの角度で30メートくらい離れた
お宅の二階から窓越しに正面から見たことがあります。
この日は、松江市が管理していますので9時半から1持間の予定で
公園緑地課の担当者2人が来て開けてもらって入室しました。
門です!!
この手前に駐車場がありますがひざ上まで草が生えていました。
玄関です!!
玄関上がり框は、板が根太が腐って落ちている所もあります。
部屋の中は、こんな感じでかなり沈んでいる所もあるし
一部、屋根が落ちで雨風が入って来そうなところもあります。
私が呼ばれた「お仏壇の価値判断」をすべき仏壇はこれでした。
仏壇の中の写真や評価についてはこの場では遠慮しておきます。
床がある部屋。
正直、長押もないのでたいした家でないのでは~~と
感じましたが建築家の方の評価ですと当時は、茶室的な部屋は
長押を付けないこともあったので必ずしもそれで評価が下がる
訳ではないとおっしゃっていました。
当日は、約10人の人がこの見学会に参加されていました。
家の中は、蚊が沢山いて大変でしたが外は、なかなかの広さの
庭で立木が立派でした。
御船屋から通じている田町川に続いている池です。
江戸時代は、此処から船で西尾町の権現さんや普門院へ
藩主が船で向かい鷹狩などもしたようです。
庭石も結構大きなものが所々にあります。
この写真の先の草むらに「船着きの松」が平成18年まではあり
ましたが腐れて枯れてしまいました。
誠に残念なことです!!
今、この屋敷を保存するか解体してゲートボール場にするか
地元と市役所でもめているようです。
どのような形になろうともこの景観と江戸時代の歴史が
偲ばれるような施設になってほしいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿