2016年7月16日土曜日

「船着きの松」と旧野津家住宅!

先日、あるご縁があって南田町の野津家

(正確には平成8年に松江市に寄託されている)を

拝見する機会を得ました。

この家は、元江戸時代の家老柳田家の中屋敷が

あったところで明治の初めに建築され、

後に明治30年ごろ野津家に所有が移り、平成の初め

野津家が船着きの松も含め松江市に寄託されたようです。

 
 

これが「船着きの松」です。

高さが6メートルあったそうですので枝幅は

20メートル近くであったのでは~~??

私も15年くらい前にこの角度で30メートくらい離れた

お宅の二階から窓越しに正面から見たことがあります。

 

 

この日は、松江市が管理していますので9時半から1持間の予定で

公園緑地課の担当者2人が来て開けてもらって入室しました。

門です!!

この手前に駐車場がありますがひざ上まで草が生えていました。


 

玄関です!!


 

玄関上がり框は、板が根太が腐って落ちている所もあります。


 

部屋の中は、こんな感じでかなり沈んでいる所もあるし

一部、屋根が落ちで雨風が入って来そうなところもあります。


 

私が呼ばれた「お仏壇の価値判断」をすべき仏壇はこれでした。

仏壇の中の写真や評価についてはこの場では遠慮しておきます。


 

床がある部屋。

正直、長押もないのでたいした家でないのでは~~と

感じましたが建築家の方の評価ですと当時は、茶室的な部屋は

長押を付けないこともあったので必ずしもそれで評価が下がる

訳ではないとおっしゃっていました。


 

当日は、約10人の人がこの見学会に参加されていました。


 

家の中は、蚊が沢山いて大変でしたが外は、なかなかの広さの

庭で立木が立派でした。

 

 

御船屋から通じている田町川に続いている池です。

江戸時代は、此処から船で西尾町の権現さんや普門院へ

藩主が船で向かい鷹狩などもしたようです。


 

庭石も結構大きなものが所々にあります。


 

この写真の先の草むらに「船着きの松」が平成18年まではあり

ましたが腐れて枯れてしまいました。

誠に残念なことです!!


今、この屋敷を保存するか解体してゲートボール場にするか

地元と市役所でもめているようです。

どのような形になろうともこの景観と江戸時代の歴史が

偲ばれるような施設になってほしいと思います。

 

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