「志大塾」28講「藤原常義さんの島根県議会報告」
2013年4月に川上 大さんが松江市長選挙に出馬された後、
9月7日は、第28講で安来市選出の島根県議会議員
藤原常義さんをお招きして「島根県議会報告」をお聞きいたしました。
いつものように、川上塾頭が冒頭に塾頭挨拶として
山陰中央新報の「こども新聞」
「週刊 さんいん学聞」 の中に高校入試対策講座の
誌面を担当することになったことの説明がありました。
過去にこの塾でも川上先生の授業を受けたことがありますが
独自のノウハウをもって楽しく、分かりやすく教えて頂きました。
これを機会に学力に問題がある島根県・松江市の学力向上に
つながることを祈りたいと思います。
この日の参加者は14名と少な目ではありましたが有益なものでした。
「島根県議会報告」をお聞きしました。いつも立派な議事録を
担当して頂いていました久保田さんがお休みで今回は今岡克己さんが
自ら手を上げられ下記の議事録を発表されていますので
貼り付けておきます。
第28講 志大塾 (H27.9.7)
メインテーマ「藤原常義さんの島根県議会報告」...
藤原さんのプロフィールを紹介
雲南市木次町の54号線沿いホシザキ電機の近くが故郷。家計が苦しくて高校に行け無かったので、定時制高校に通わせてくれる日立金属安来工場に15才で入社。22才で米子東高校通信制を卒業。高校卒業すると仕事後はパチンコばかりしていた時期もあったが、それではいかんだろうと先輩から日立金属労働組合安来市部執行委員に推薦され23才から組合活動に従事。途中4年間ほど全国労組の委員を担当して全国自治体を巡回する機会を得る。日立金属では検査部に所属し61才で退職するまで勤務。
1993年安来市会議員に当選し3期務める。議員辞職後はNPO青少年サポートの会を立ち上げて荒れていた安来一中の健全化を10年以上務める。
2015年に労組から推薦されて予定もしていなかった島根県議会議員に立候補し、僅差で当選し1年生議員となる。民主県民クラブに所属はしているが、民主党党員ではなくあくまでも「民主的な県民のクラブ」という意味あいでの参加。県議会では党派を組まないと1人では何の活動も出来ないから。
県政の活動については、この「藤さんの県政ネット」というカラー刷りのチラシ(添付写真参照)を安来市内の新聞折込で全戸配布を行い、活動が見えないと言われる県議会議員の活動を市民に紹介することにしている。今後、1年に4回発行する。これらの経費年間100万円近くは県議会議員の活動費の中で認められている。裏のページには5月12日の初登庁以来、現在に至るまでの活動日程を明記しており、市民からも活動がよく分かったという意見をもらっている。
県議会の中では文教厚生委員会に所属している。また境港管理委員会にも所属して環日本海時代における拠点港としての整備を進める活動を行っている。日立金属安来工場も現在は神戸港に製品を輸送して輸出をしているが、これも近場の境港の環境が整備さればそこからアジアに出荷できる。鳥取県西部と島根県東部は県境を越えて一体化して発展していかなければならない。
質問はありませんか?
(今岡さん)1年生議員でもできることはありますか?
→まずは全て自分でやってみることにしている。議員の経費精算にしても秘書任せではなく自分で議会事務局に聞きながらやっている。やりたいことは沢山あるが他の先輩議員の様子を勉強しながら慎重に進めている。分からないまま進めると総スカンを食って仕事が出来なくなる可能性もあるので今は勉強をしている。
(今岡さん)
藤原議員のお話を聞き、県政ネットを拝見させてもらって3点だけ協力をお願いしたいことがある。①EM菌の活用による中海宍道湖の水質改善について②来年1月27日、28日に予定している鳥取県と島根県でのバリアフリーツアー推進シンポジウムへの協力について③境港に計画されている水族館のコーディネーターとして三重県鳥羽水族館のプロデュースをした中村元氏の紹介について。
→携帯電話でいつでも連絡して下さい。県議会事務所でも自宅でもいつでのお話を聞きます。
水族館は県の計画に上がっています。
(佐藤哲也さん)
県議会議員の方と親しく話ができる機会と思って楽しみにやってきた。民主党の岩田議員とはよく飲みながら話をするけど、こんな話はなかなかできない。今日は藤原議員のプロフィールを聞かせてもらって大変面白かった。境港の水族館の計画の話も面白い。中海架橋は実現するのか?
→中海架橋は402億円の予算計画があるが島根県は益田市までの高速道路建設が優先なので実現しても5年後になる。それまで地元の声を県政に訴え続ける。県の担当者に状況を確認しても教科書通りの回答しか帰ってこないので、市民の声をできるだけ聞いて、また自らも現場に足を運んで県政に届けたい。東京日本橋にある島根県アンテナショップにしても、本当に効果的に島根県物産の販売がなされているかどうかチェックしている。
(小汀さん)
藤原さんのプロフィールを聞いて、自分も15才で自衛隊の高等工科学校に通った事を思い出す。共通点も多くて人間的にも親しみを覚える。現場に出かけて直接見聞きして行こうという姿勢は素晴らしい。
境港の港湾工事について一言。環境整備が必要と思う。豪華客船がやってきても国際港としての整備が不十分。
→境港港湾整備工事については予算化されているので来年にも対応される予定。300mもの大きな豪華客船が着岸してもあまりに大きすぎるので、歓迎式典に地元小学校の子供たちが手を振っても小さくて見えない。受け入れの環境整備は必要。地元商店も外国人対応が出来るようにしないといけない。
(川上塾頭)
藤原さんが文教厚生委員会に所属されて良かった。島根県の教育レベルの低下はなんとかしないといけない。高校もようやく松江北高、南校の定員が1クラスずつ減らされたがこれは歓迎すべきこと。小中学生の学力低下にも手を打たないといけないので力になって欲しい。
→島根県議会には基本条例がない。全国30都道府県にはもう出来ていて、県民から県議会議員がどういう活動をしているのか判断されるようになっているが島根県ではまだ。そのために自民党の古参議員の思うがまま。県の部長クラスが答弁しても、ワシラはあんたが生まれる前から議員やっている、もっとまともな提案もってこい!というような雰囲気。自民党の中にも改革意識を持っている議員がいるので連携を取りながら改革を進めていきたい。当面は1年生議員としての勉強。
(百合沢さん)
境港にせっかく豪華客船が来ても1泊も出来ないのは残念。
→世界の国際港でのこういった豪華客船の出迎えの様子などを調査したい。関係者が撮ってきたビデオを見ればその様子が分かるはず。それらを参考にして検討したい。
(桑谷さん)
いい話を聞けて感謝。プロフィールを伺いながら議員の年輪というか実績を感じた。
(川上雄三さん)
東京三越前の島根物産館アンテナショップはもっとPRを上手にすべきだと思う。
(松原さん・島根大学)
議員の活動の様子が分からないので島根大学の学生有志で活動をしている。
→島根大学の学生さんとも意見交換を今後も進めたい。
(川上塾頭)
次回は、島根大学の学生さん(ポリレンジャー)の担当にしたいと思っているので、よろしく。
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