2016年11月6日日曜日

凄い家!!パート2(その2)

私の知ってる最近建築された家でこれだけの材料と

大工さんや建具屋さんの技術が発揮されている

家は、珍しいです。

木材のコンサルティングをされている方からの紹介を頂きました。

 

その1に続いて紹介します。

 
 

いよいよ、客間です。

仏壇屋ですから、先ずお仏壇に眼が行きました。

日蓮宗用の塗り仏壇で後から施主さまにお聞きしましたら

今回の新築に合わせて修復されたようです。

(新調するのと同額位の修理費)
 

こちらのご新築に、客間につり合いのとれた素晴らしいお仏壇でした。



 

床の框の材料、欅の木目が素晴らしいので拡大しておきます。

正面の杢も凄いですが上の柾目の目の詰みかたが尋常でないです!!

欅の木でここまでの目のつんだ木は、初めてです。


 

そして床柱も素晴らしい杢が出ていました。


お仏壇の周辺の地板ももちろん欅の一枚板で厚みは、

45ミリと30ミリだそうです。

 

全く恐れ入ります!!

 


 

お仏壇の横には、観音開きの板戸の収納スペースになっていますが

この材料も仕掛けも素晴らしいものでした。


 

床の天井は、「目透し」や棹ぶち天井でなく本式の

これまた、杢が素晴らしい杉の一枚もののでした。


 

そして、この部屋に入室から気になっていた書院障子の組子

の手の込んだ障子。暫く眺めさせて頂きました。

この障子にも4000年生きていた神代杉も使用されていました。


 

部屋の中央には、厚みが2寸5分はあろうかと思う一枚板の

欅の座卓が鎮座しています。

あまりの重さに座布団の中には、欅の板が入っているそうです。


 

客間から見る次の間との間の欄間です。

ほんとにホレボレします!!


 

縁側との間の市松模様のデザインの欄間が映えます!!


 

確か、高千穂杉の一枚板の板戸。重厚感のある建具です。


 

廊下に出る時に檜の8寸の大黒柱が見えました。

 

(訳があって少し細身の大黒柱になったそうです)

杉は吸湿性能があり天井材に、

檜は対圧力に強いとのことで柱に使用されるようです。


 

廊下の大黒柱と天井板の取りあいです。

廊下の天井板も巾1尺、厚み30ミリでしたか?

無節の一枚ものです。廊下も一尺以上の梁がめぐらされています。

 

 

廊下の腰板も杉の赤身で匂いもいいし、見た目にも

統一感が素晴らしいです。


 

夏場の通気にも配慮して障子の一部が取り外せるようになっています。


 

この格子模様の建具がまた素晴らしいです。

決して幅広の板を使用せず格子の幅での

板が使用されているそうです。




ご主人様の寝室の床材です。

今まで杉の赤身でしたが、今度は白太(?)です。

しかし、この白太も45ミリ厚で長さが4メートル以上になると

この材料を揃えることが至難の業だそうです。



 

廊下の腰板や床板、天井板を見ながら進むと

突き当りのコーナーに玄関に飾ってあった藍染が~~

そして、そのスペースに丁度会う素晴らしい金具の箪笥が~~


 

これです。

たしか米沢箪笥とか?

箪笥のことについて知識がありませんでしたが

こちらのお宅には、居間には「仙台箪笥」もありました。

箪笥についての紹介文をネットで探しました。

見て下さい!!

http://www.kitamaebune.net/jidai.html


 

丸型の分厚い金具に特徴があるようですが初めてお聞きいたしました。

こちらの家の紹介をしようと思っていましたが

藍染も箪笥も普通のお宅には無いようなものがあります。

 

70坪の家の3分の2まで行ったのかどうか分かりませんが

少なくとも半分は、紹介出来たのでは思います。

後は、その3に回します。

 

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