林みちこさんの美術講座「石橋和訓」その②
私は、県立美術館が開館した時から、当時の副島館長を
異業種交流会「知新会」にお招きしたり、
「知新会」の例会をレストラン「ベッキオ・ロッソ」で開催、
美術館を拝観する企画をしたりしています。
「石橋和訓」さんのことは、収蔵品の中でも「美人読詩」は、
当初から関心を持ち、この絵を描いたのが佐田町出身ということで
尚、一層興味を持っていました。企画展を見た時も
2階の常設展会場に「美人読詩」のべっぴんさんに
お目にかかることが目的で必ず2階も拝観しています。
その状況で良く存じ上げている林みちこさんが講師として
「石橋和訓」について美術講義をなさると聞いて楽しみにしておりました。
1910年(明治43年)に開催された日英博覧会。この年の前年に
完成した「美人読詩」を出品している。
また同年、ルイス・リードと結婚している。
スポンサー、理解者は沢山いるが島根県人としては、その①で
紹介している桑原洋次郎氏。
そして相見香雨氏がいる。
この絵は、明治天皇の一代記を日本画40、洋画40の80点が
展示されている明治神宮聖徳記念絵画館に渋沢栄一が
奉納している「グラント将軍と御対話」は、
石橋和訓が原画を書いたものだそうです。
肖像画に優れ、島根県出身の総理大臣若槻礼次郎氏も書いているようです。
石橋和訓が初めて渡英した時に一緒に訪問した中条精一郎の娘、
作家宮本百合子氏がその作品の中で石橋和訓氏のことを
書いている部分があり
「最後に、この絵を見ながらその一説を朗読します!!」と
1時間半の講演の締めくくりで約5分ほどの朗読で締めくくられました。
なんと、良い余韻の終わり方でしょう!!
まことにスマートな終わり方でした。
素晴らしい!!
関係者席の隣りに座った錦織さんと林みちこ先生と
御一緒にスリーショットを頂きました。
(撮って頂きましたのは、岩成千里さんでした)
2月2日、山陰中央新報22面に掲載された当日の記事です。
当日、聴講者に配布された年表を中心とした資料です。
(向きが悪くてすいません)
3,4ページです。
5,6ページです。
この講演は、林さんご本人が最も自信のある学生の時から
研究されてきた「石橋和訓」さんの紹介でもあり、周到な準備もされて
のことでもあり、惹きつけられての一時間半で
あっという間の至福の時間でした。
聴衆の一人として感服しました。
地元出身の著名な画家の話を松江市在住の
しかも、友人である林みちこさんからお聞きできたことに
感謝したいと思いますし、同時に誇りに思います!!
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