2015年11月19日木曜日

国宝「閑谷学校・講堂」

論語の素読を中心にする私塾の先生と塾生で

岡山の備前市閑谷学校を訪ねました。

この日は、松江を出る時から結構な雨が降っていました。

 

この学校は、岡山池田藩の藩主池田光政公が320年前に

周辺に沢山あった藩校や私塾を一つにして

最古の庶民の学校として建設したものです。

 

 

当時、岡山の池田公は陽明学を教育の基本としていて

儒教の祖である孔子が祀ってある聖廟が

敷地の中央の高台にあります。

石段の両側には中国から種を持ち帰り育てた

樹齢約100年の櫂(かい)の木が左右に植樹されています。

この木が有名なのは紅葉です。

左が赤く、右が黄色に紅葉するそうです。

残念ながら今年は、すでに散っていました。

 

 

孔子様がお厨子の中に納まっているそうです。

瓦は、全て地元の備前焼だそうです。

 

 

 六角の亀甲模様の床面です。

中国からの伝統のようです。

聖廟の右隣には、藩主池田光政が祀ってある

閑谷神社がありますが、この時期工事中で見学できませんでした。

 

 

そして、メインの建物、国宝「講堂」です。

柱といい、総ての造作材が素晴らしく建築技術も大変なもので

築後320年も経過していても全然くるいがなく、隙間がありません。

 

 

窓は、お寺によく使われる火灯窓になっています。

 

 回廊に使われている座板も結構な厚みがあると思われますが

全く狂いがありません!!

 

 

 扉も素材は、欅で金具も厚みがあり重厚な立派なものです。

 

 

玄関から石塀の外の紅葉が見えますが、ちょっと遅かったようで

残念でした。

 

 

「文庫」と言われる蔵です。

裏の小高い山が「火除山(ひよけやま)」と言われ、

資料館方面での火災で類焼しないように小山が

造成されています。

 

 

講堂のなかの板床は、この通り黒光りでピカピカでした。

50年前までは、高校でもあったようでどれだけの

優秀な人が育ったのでしょうか?

 

その2に続きます。

 

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