2016年6月9日木曜日

志大塾37講~『知と心』について考える~

2か月ぶりの「志大塾」楽しみにしてお二人の女子のアッシーをして行きました。  

先月は、仏壇の博覧会の開催中で失礼しました。

 

今月は、6日(月)比津大塾の2階で開催されました。


 

一か月休んだら新しい参加者gあ数人いらっしゃいました。

そのうちのお一人「夢実」さん(田部由美子さん)です。

この方は、3年前の川上大さんが二回目の市長選に

出馬された時のプラバホールでの会合の時に出演された方です。

この日も自己紹介をかねてCMソング「マルマンの歌」

を歌われました。


 

9月4日のプラバホールでの「しまね歌謡祭」のPRもなさいました。


 

そして、この講義のために鳥取県議会が始まったばかりの

福浜鳥取県議会議員さんも出席でした。



 

 

いよいよ本日の講師山本博通さんの講演が始まりました。

議事録は、久保田氏が書記をされて

いつも立派なものをFB上にアップされていますのでそれを引用します。

志大塾 第37講議事録①
日時:H28.6.6(月) 19時~21時...
講師の要望で進行を変更。まず
【今後の予定確認】
次回:第38講:今岡克己氏予定
次々回:8/1(月)→8/8(月)に変更!
【自己紹介、PRタイム】
・細谷晴美さん:ホテルのフロント業務。初参加。
・夢実(田部由美子)さん:シンガーソングライター(※スーパーマルマンの歌を作った)。 影山呉服店さんの紹介 9/4(日)弦哲也氏他 しまね歌謡祭 プラバホールにて開催。チケット購入希望は、090-6833-5690まで
・福浜隆宏氏:鳥取県議会議員。鳥取市長選~県議選でもお世話になった。今、議会の真っ最中、一般質問2日目。今後質問機会有。新人ではあるが、一般質問の機会を設けてもらった(4回/年)。無所属で活動している。対執行部は、是々非々でやっていく。熊本震災救援をSNSで呼びかけ、自分も行ってきた。今後の震災対策の課題について。集積場には着ていたが、一般に回らない。女性専用の避難所はできていない。小学校の再開が遅くなった・・・等の問題について質問をする予定。
・大多和聡宏氏:開星高校校長。初めて参加。山本氏の話を聴きたいと思い参加した。
・杉原有氏:社会福祉法人の代表をしている。最近タレント業(グルメのおじさん)も行っている。娘が開星高校。ほんそごホール経営(スサノオカフェを改名)。
・細木明美さん:5/5の山陰中央新報に取り上げられた。「鹿島いやしのみそぎツアー」佐陀神社~多久の湯、点を線で結びつける。今後観光協会に支援してもらう予定。「鹿島shi結女(かしましむすめ)」として活動。鹿島町の観光振興。事業化を予定している(知恵を出していきたい)
【メインテーマ】『知と心』について考える
講師紹介:山本博通氏~1931年生まれ、東大工学部卒。大手石油会社 その後コンサル勤務。
著書:「知と心」~イエローハットの創業者 鍵山秀三郎氏が紹介文。
【内容】
講習の講師を長らくしている。60歳~ 弦哲也氏のファン。しまね歌謡祭にぜひ行きたい。
まずテストから:
A :「情けは人のためならず」ことわざの意味は? ①情けは人のためだけでなく、自分のためにもなる ②情けはその人の為にならない
B:「雪が解けたら何になる?」 ①雪解け水  ②春 ※東北地方の小学校の授業で
A:①  B:② は「心」の答え。情けをかけたら、幸運がついてきた。周り回って自分の方にきている。昔の答え。  両方とも正解!片方のみ○の方は50点→参加者全員が50点!※両方の意味があり「知」と「心」両方を正解とする。

 山本博通氏の講話(つづき)...
頭がいいのは、どうやって判断するか? ⅠQ(インテリジェンス・クオリティ) EQ(エモーショナル・クオリティ) ダニエル・ゴールマンの著書で「成功する人はEQが高い人」~注目を集める様になった。ハーバードのビジネススクールでは、いかに儲けるか?人を上手く使う、人件費のコストカット(アルバイトを使う)、などを学ぶ。
(例)マクドナルド ~マニュアルが何百種類あり。肉の焼き方、接遇他全部マニュアル・・・英語だけでなく多国籍の方を採用。安く雇っている・・コストダウンを図る目的。結果、マニュアル化~ロボットの様になってしまった。
(例)普通の人が来た。20個のハンバーガーを頼んだ「店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」お客様はムカッとした。そばで見ていた店長は、「マニュアル通りで正しい。」との判断
※お客様は、最初に「店内でお召し上がりですか?」と聞いて、20個も食べるわけないでしょうとお客様はムカッとした。
ビジネススクール:安い人件費で、マニュアル通りで働かせよ!と教える。
経営者;味、値段、店内の雰囲気の順で、重要視しているが、客は、「人」を重要視している。その人にむかつくと、どんなにおいしくても行かなくなる。結局は人間・・・。
人間は「心」というのが大切。
デジタル人間とアナログ人間がいる。機械は忠実。人間はファジーな部分を持っている。寒い時期に自動販売機で温かいコーヒーと冷たいコーヒーを間違えて購入してしまっていた:自販機は替えてくれないが、対面販売の店なら替えてくれる。
・ブリタニカ百科事典倒産をした。今はタブレット内にすべてが入っている。ただ「心」が入っていない。
○コンビニで:1万円札しかもっていないで、1万1円のものを購入2万払って、おつりはきちんと9999円~これはデジタル人間の対応。
○地域の店で:同様のとき「1円は結構です。」~これがアナログ人間の対応。
→もしくは隣にいた人が小銭を出す・・「情けは人のためならず」の例。
最近は「心」がなくなっている時代:時計~一時期デジタルがはやったが、われわれは1~2秒は関係ないのではということで、最近の時計はまた針のあるアナログ式が多くなった。
(講師の自己紹介)旧制松江高校(現島根大学)出身。松江温泉~菅田町まで下駄で歩いた。途中は田んぼばかり・・・一面見渡せた。今ある桧山トンネルも国体の時に作られた。最近のもの。
東大に行ったのは貧乏だったから。兄が東京にいた・・それが縁。
卒業後、日立製作所が出た会社に就職。日立製作所は日立鉱山の工務部出身者が作った。当時は日産コンツェルンを形成していた、その会社に入った。
東大病患者というものがある。母親が、子供を東大に入れてすごい!と褒められたい病気・・・。子供がほんとうに東大に入りたいと言っているのか?疑問。自分もほんとうは慶応に入りたかった・・
内館牧子氏の本で:「終わった人」という著書有。主人公は大きな銀行に入って、子会社の専務になって定年を迎えた。そこからスタート。人間は仕事をしないとだめだ。ほんとうにそう思う。最後は、郷里の為にボランティアでお金に関する事をする。;これが今日の話のオチ。
心の中に東大というものの存在がある。日本の最初の法律学校。明治維新の際に医学校ができる。東京大学の前身。帝国大学という名前。なぜ法科が威張っているか?下級武士が日本政府を作った。ドイツ、フランスにいき、日本で法律を作った。殿さまは、県知事に格下げ、ちょんまげは廃止・・・。
東京大学法学部にはそういった伝統がある。医学校も一番古い  堺屋太一氏;通産省に勤めていた。「油断」という本を書く。日本に油が来なくなったらどうなるか?ベストセラーになった・・・結果役人をやめて作家に転身した。
<つづく>

山本博通氏の講話(つづき)...
私(山本)も82歳で書いた著書あり。それが「知と心」。
あらすじ~女性(みか)は東京大学に現役で合格。男性(けいすけ)は2浪して東大に合格している(挫折を味わっている)。結婚する。みかは~厚生労働省にストレートで入る。みかはⅠQが高い。サッチャーの「鉄の女」を読む。厚生労働省の役人~そして日本初の女性総理大臣になる志を持っていた。けいすけは、2回も東大に落ちて信州大に入ろうと思った事もあった・・だけど父親の本当にそれで後悔しないのか?という言葉に自身を見つめなおし、3回目の挑戦で東大経済学部に入った。
みかは、省庁に入ってもまっすぐの出世コース。けいすけは、当初、商社に入りたいと思っていたが、妻は転勤があるのはいや・・・その結果、首都圏しか転勤のない東京電力に入った。みかは出世して課長になる。けいすけも課長になる。その時、東日本大震災がおきた。けいすけは人情味のある人間。挫折をすると自分が一番とは思わない。彼は人当たりが良かったので東京電力で首切り専門の人事課長にされる。何人も首を切らざるを得ない。特に上の人を切っていく仕事。重要なポストでない人を切っていく。リストラが終わった後、あれだけの人を切った会社に自分だけ残る事はできない・・・東電をやめようという気持ちになった。
 その時自分の息子を見たら、非常に弱々しい息子だった。夫は会社を辞めるようと決心~子供の面倒を見る。田舎に帰って息子を鍛える。離婚をしても・・。妻が怒った。今は仕事で忙しいので、塾に通わせている。夫から離婚という話が出るとは・・息子を呼んで聞くと、「僕はお母さんが嫌い!」と言われる一晩中頭が混乱する。どうしてそうなったのか?初めての挫折感を味わった・・・。
「心」について考える様になった。夫も東電をやめる。息子もどういった気持ちなのか?考える様になる。
みかは変身する・・・・今まで家庭の中ではお互いを「けいすけ」、「みか」と呼び捨てしていた。奥様が法学部、夫は経済学部。※東京大学では法科が上という認識有。家でも学校でも夫を下にみていた・・ 
これからは、家では丁寧な言葉を使おうと決めた。今、ボランティアをしている施設でも~20~30歳の介護職員が、80歳代の高齢者に「これ食べて」「あ~ん」本当は「何を、若造が!」と思っている。
言葉というものが大切 「高齢者施設」でも「家の中」でも丁寧語を使う事が大切。
※坂東眞理子氏:「女性の品格」という著書。昭和女子大の学長をしている。元埼玉県副知事。埼玉県知事選に立候補したが、落選。その後昭和女子大の助教授~スムーズに学長になった。今、昭和女子大は大企業就職率一番。EQを教えているから。ⅠQだけではない・・
息子が「僕はお母さんが嫌い!」と言った・・・お父さん(けいすけ)に教育を任せることにした。結果、東大に入れと言われなくなった息子はすごく喜んだ。お母さんが大好きに変わった。
山本家:
子どもを「ちゃん」「くん」「さん」つけで呼んできた。※学校の三者面談で子供さんはきれいな言葉を使いますね。と言われた。
けいすけの教育の例:「小説を読め」漢字を覚える。文章を覚える。本当の小説家は心の描写が素晴らしい。人間には「心」がある。「宮本武蔵」、「三国志」を読ませた。 ※心を教えないといけない。
奥様(みか)は旦那(けいすけ)に~「あなたは教育学の大学院に行って、博士になりなさい。」と伝えた。自分は仕事の合間に論文を書いて、博士をめざした。結果、二人とも「教育博士」になった。そして、ふたりで「心研究所」を作った。
息子は上智大学に推薦入学で入った。留学、交換留学の提携があったから。
「家庭の中では丁寧な言葉を使うべき。」
息子が小学校に行った時、丁寧な言葉が使えますね、と先生から言われた。
高齢者の人に説いて歩きたい。
今は、自分の事だけを考える時代になっている。私はボランティアをしている~お金は得ない。では、何を得ているのか?「感謝」を得ている。年金をもらっている人は弱者の為に働け!と周囲の人に伝えている。
今後、NPO法人を立ち上げる予定。丁寧な言葉、心を察する・・人間だったらできる。状況判断をするべき。奥様、旦那様がどう考えているのか?を考えるべき。
一番縁のある人は、(離婚しなければ)50年も連れ添う配偶者 ※親、兄弟姉妹ではない・・
一番大事な人:女房、だんな様を大事にしていきましょう!
<おわり>

 

山本さんが82歳の時に出版された本です。

現在86歳の方であります。

世の中には凄い方がいらっしゃることを実感した思いです。

そして、こうしてその場で聞いていても忘れていることが多い中で

これだけの議事録を毎回作成して頂く久保田さんに感謝です!!

 

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